クリーンルーム
クリーンルームは、細胞を加工・培養するための環境をつくる部屋です。内部の清浄度を保ちながら、ウイルスや細菌が外部に漏れ出るのを防ぐ特別な構造になっています。この環境は、細胞培養における安全性と品質の維持に不可欠です。
細胞培養加工施設、略してCPC(Cell Processing Center)は、自己脂肪由来の幹細胞治療において、細胞を培養するための専門施設です。CPCでは、これらの幹細胞を適切に育てることが求められます。海外では、これをCPF(Cell Processing Facility)と呼ぶことが一般的です。
幹細胞治療においては、培養した幹細胞は生きていなければ投与する意味がありません。なぜなら、生存していない細胞を体内に投与しても効果がないからです。そのため、細胞の生存率が高いほど、体内での定着率も向上します。
また、幹細胞を培養する際には、単に細胞を増やすだけでなく、体内に投与した後に患者の血管内をスムーズに移動できる適切な大きさの細胞を選択することも重要です。脂肪由来の幹細胞を培養することは難しいとされていますが、当クリニックは国内でトップクラスのCPCと提携しており、これらの要件を高いレベルで満たしています。
クリーンルームは、細胞を加工・培養するための環境をつくる部屋です。内部の清浄度を保ちながら、ウイルスや細菌が外部に漏れ出るのを防ぐ特別な構造になっています。この環境は、細胞培養における安全性と品質の維持に不可欠です。
顕微鏡は、細胞の状態を観察し、培養過程での細胞の成長や挙動をモニタリングするために使用されます。クリーンルーム内に設置された顕微鏡を通じて、細胞が適切に成長しているか、異常がないかを確認できます。
この観察は、培養プロセスの品質管理において重要な役割を果たします。
安全キャビネットは、クリーンルーム内での細胞培養における重要な作業を行うための設備です。
これは、細胞の取り扱いや培養の際に、外部からの汚染を防ぎ、作業者と細胞の両方を保護するために設計されています。
クリーンルーム制御盤は、クリーンルーム内の環境を監視し、制御するための中心的な装置です。温度、湿度、空気の流れ、圧力など、細胞培養に最適な環境になるよう調整しています。
この制御盤により、クリーンルーム内の環境は常に最適な状態に保たれ、安全で質の良い細胞培養を行うことが出来ます。
CO2インキュベーターは、細胞培養において重要な役割を果たす装置で、炭酸ガス(CO2)を注入し、温度や湿度、CO2濃度を一定に保つことで、細胞が生理的条件に近い環境で成長できるようにします。
これにより、細胞は最適なpH値や体内温度を維持しながら成長し、培地が乾燥することなく、防カビ効果も得られます。
細胞培養の準備段階。
脂肪から幹細胞を取り出す工程。
細胞を培養容器に移し、
初期の細胞の様子を観察。
時間が経過するにつれ、細胞が伸び、
増殖を始める様子。
細胞が大きく増殖し、容器内を
覆うように広がっている様子。